安倍晋三元首相が銃撃を受けて死亡した事件をめぐり、宗教法人「世界平和統一家庭連合」(旧・世界基督教統一神霊協会=統一教会)が11日、東京都内で記者会見を開いた。逮捕された山上徹也容疑者(41)が特定の宗教団体名を挙げて「母が入信し、金を納めて生活が苦しくなった」などと供述していることについて、容疑者の母親が会員だと認めた上で、「(母親が)どのような家庭事情で破産に至ったのかは掌握し切れていない」とした。
会見には、同連合の日本教会の田中富広会長が出席。団体に対し「恨む気持ちがあった」との山上容疑者の供述について、「報道されている内容が今回の暴挙に至った真実の動機だとしたら、とても重く受け止めていく」と述べる一方、「教会への恨みから安倍元首相の殺害に至ることは大きな距離があり、その理解に困惑している」とも語った。
田中会長は会見で、山上容疑者の母親は1998年ごろに会員となり、2002年ごろに破産した、との情報を得ていると説明。ただ「破産に至った事情は把握していない」とし、「それは警察が捜査する大きな部分。事件の動機解明に協力したい」と語った。
安倍氏との関係にも質問が
母親から受けた「献金」の額…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル